水道検針日記(199X年9月1日)~麦茶をもらった♪

今日からまた仕事だ。月末の1週間の休みはあっという間に終わった。7,8月と検針にはつらい季節が続いたが、これから涼しくなっていくので助かる。今日は、気温は30℃を越えたようだが、日差しは夏より淡くなっていた。

さて、今日の現場はY町とM町。Y町で、住宅供給公社の3階建ての団地を検針中に65才くらいのオヤジに「暑いのにごくろう様です」と声を掛けられ、麦茶をもらった。あんまり欲しいとは思わなかったが、せっかくの好意なのでありがたくいただいた。

駅からそんなに近いわけでもないこの団地に入るには、なんと600倍の倍率を勝ち抜かなければならないらしい。恐ろしいことだ。集会所の水道がまだ登録されていないので、早くやって欲しいところだが。

この団地の近所にはあの悪名高い某カルト教団の建物がある。3階建ての立派な建物だ。都内にこんなビルを持つために一体何人の人が地獄を見たことだろう。建物から出てくる人を見ると、みんな穏やかそうな極々普通の人たちだ。子供もいる。この子たちは合同結婚式夫婦から生まれたのだろうか。オウムも問題だけど、こちらもかなり深刻だよ。

12時40分頃、Y町を終え、コンビニでサンドイッチとおにぎりを買い公園で食べた。

次の現場はM町。検針して50軒目の家の前に某大学があるので、そこで休憩。ウイルソン50円を2杯飲んだ。7月にここで休んだ時には、テスト中だったのか、学生でいっぱいだったが、今は掃除のおばさん以外誰もいない。僕はこのことは何も知らないけれど、キャンパスや学生を見ているとそんなに悪い大学ではないような気がする(たて看板がないのが惜しいが)。

某大学というと、僕が高校生の頃はあからさまに差別を受けていたものだが、2ヶ月前、学生の明るい顔を見てすごくほっとした。偏差値思考で劣等感に苛まれているのは、まあ今になって言えることだろうけれども、やっぱりつまらない。その後、途中で2回ほどバッテリーが切れて、最後までもつのか不安だったが、なんとか完了。4時頃帰社。