水道検針日記(199X年12月10日)~お客さんからの苦情

最近、仲間と作っているミニコミをホームページ化する作業を進めていて、昨日などは5時間もやって、今朝は頭がかなりふやけていた。

こういうときは検針にも影響が出る。集中力が足りないので、狭い場所に入って行くときに何かといろんな物にぶつかりやすい。今日は、マンションで、廊下が暗かったせいもあって、歯を壁のメーターボックスにぶつけてしまった。折れたりしなくてよかったが。

今日の現場は2冊ともC町。そんなに面倒なところはないが、電車の変電所のメーターを見るために鉄道会社の人と2時に待ち合わせした。大過なく終了。鉄道の人っておとなしくて、実直そうな人が多い。

一軒、メーターのすぐそばに物干しがある家があるんだけど、どういうわけかその家ではいつも女ものの下着が干されている。他の洗濯ものと一緒ではなくて、下着だけ6,7枚まとめて干してある。特にしげしげと眺めるわけではないが、カラフルな柄からすると年の頃二十歳前後だろうか。「おやおや、ブラジャーがこんなに…」などと見ている時に、突然ガラッと戸が開くと困るので、そそくさと出て来てしまう。

昨日、アパートに住むお客さんから電話があって、「おしらせ」という料金や使用量が書かれた紙が隣の部屋のポストに入っていたとかで苦情があったらしい。ちょっと前にもやはり、集合住宅で「おしらせ」が間違って入っていたとこで苦情があった。電話があったときにちょうど僕は帰ってきたところで、検針員と直接話したいとのことなので、何かと思ったらそれだった。

「プライバシーの問題がある」って言うんだけど、そんなの紙切れを自分のポストの横か上に入れ替えるだけじゃないか。それにプライバシーって言ってもねえ…。「隣の部屋の人がくしゃみする音が聞こえるような建物で水道料金を知られたってそんなに大したことかよ」とかぶつぶつ言いたくなる。やはり社会全体として寛容さが失われてきているのだろうか。それもそういう「ちょっと神経質」っぽい人は中高年がほとんどだ。