水道検針日記(199Y年1月13日)~雪の中の検針2

昨日は朝から雪が降った。10日の金曜は、木曜の雪が積もってどうなることかと思ったけど、せいぜい20cmぐらいしかなかったので、未検針はあまりでなかった。

しかし、雪が積もったということは、当然メーターボックスの上にも雪は降り積もるわけで、雪のせいでメーターは見えない場合が多い。

じゃあ、どうしたかというと、僕は約2年検針をやっていて、2ヶ月に1回の検針だけど、各家のメーターの場所は、なんとなく「ここの家は庭の左隅だな」とか「ここは玄関の手前だな」とか覚えているものである。

それで、おおよそ半径1m以内の見当をつけて、雪の上を検針棒という金属製の30cmくらいの長さの棒でグサグサつつく。それで、メーターに当たったらプラスチックか鉄の蓋の感触や音がある。

それで発見したら手か足で雪をはらうのだ。ね、簡単でしょ。だから、金曜は道に雪が残っていて自転車で移動するには大変で、何回もコケそうになったけど、検針そのものはそんなに手間はかからなかった。

むしろ、非日常を経験できて面白かった。昨日の雪も、降ったはしから融けていったせいか、雨よりは楽。雪は雨と違ってぬれにくい。雨は体温も奪うが、雪はそんなことはあまりない。軍手がぐっしょり濡れることもない。

それにね、雨の中でカッパ着てやると、どうも気持ち的に惨めな気分になってしまう。わかるかなぁ、この気持ち。


今日は、晴れたし、昨日の雪も残ってなかったが、木曜の雪が庭の隅っこにドサっとたまっているとこが何件かあった。屋根から落ちた雪が40cmくらいの積もった下にメーターがあると、大変なのでこういうところはあっさり降参。あとで社員の人にやってもらおう。

今日の現場はT町とK町の駅の真ん前のブロック。マンションが多いのであまり疲れなかった。駅前の噴水に最近自転車がないのが残念だ。誰か元気なよっぱらいが投げ込んでくれないものか。僕は水中から自転車の車輪が所在なげに宙に浮かんでいるのを見るのが好きなのだ。

さっきテレビで天気予報をみたら木曜と金曜にまたまた雪が降るそうではないか。木曜は祝日だからいいとして、金曜は大変だ。全検針日で最も数が多い460件、しかもやたら長く歩く住宅街をやる日なのだ。観測史上に残るかもしれない程の大雪になるかもしれないというではないか。明日は合計360件くらいか。K町の方は商店街が少しあるからメンドウなんだよな。米屋のオヤジが頑固でこまる。あそこのブルドックは迫力があるんだよな。ぶつぶつ。