水道検針日記(199Y年3月16日)~水道代が高すぎない?

一昨日くらいから風邪をひいた。ちょうど2ヶ月前にも風邪をひいた。この共通点は、検針で合計460件をやった後だということである。これは決して偶然ではなくて、ちょうど疲れがたまりかけいるところに、どかっと460件の重荷が降ってきて、それでウイルスに負けてしまうのだろう。

風邪は大体治りかけていたのだが、今日の検針320件のせいで、またぶり返してきた。ぞくぞくっと寒気がする。体を温めて、睡眠を十分とれば大丈夫。

今日の一冊目はB町3丁目。ここは比較的密度の濃い住宅地なので、それほど時間はかからない。ある一戸建ての家を検針してたら65くらいの親父がでてきて、うちは4人家族だが、いつも料金が3万円台で他と比べて高すぎるのはではないか、ということを言われた。

まぁ、こういうことは時々ある。確かに4人家族で3万7千円は決して少ないほうではないが、しかし単純に人数だけで比較できるものではない。水を使う2大用途は風呂と洗濯である。

どこの家でも風呂には入るし、洗濯もする。その中で何が違うかというと、風呂桶の大きさだ。一人用のものと、無理すれば3人も入れるものとでは、2ヵ月の間にびっくりするほど差が出るらしい。僕は、その親父にそう言ったのだが、彼はあんまり納得していなかった。

僕もこういうのは、嫌いではないんで5分くらいしっかり立ち話した。あと、ここら辺では、無届けで水を使っている家が多かった。むかつく。面倒なんだよな。連絡をする旨のメモを入れても反応がない場合は、検針員が不動産屋などに電話させられるんだから。と言っても僕はあまり電話はしないけど。

 

昼飯はモスバーガーを食べた。検針の途中で食べるのは初めてだ。それを公園のベンチで食べていたら、近くに建設関係らしき二十歳前後の若者3人がいて、いろいろ話をしている。いやでも耳に入ってくるので、聞いていると、なんと驚いたことに一人の沖縄訛りの男が漢字をまるで読めないらしい。

公園にある「あなたは狙われている」という夜道を気をつけよう看板を見て「なんだこれ、われているって何だ?」とぶつぶつ言っている。他の仲間が、それはねらわれているって読むんだよと言ってあげると、へーそうか、でも漢字って二種類読み方があるんだろ、と言う。あんなに若くて字が読めない人がいることにびっくりした。

梅の花が咲き、新緑の緑が鮮やかな頃になってきましたね。そろそろ本格的な春だ。