水道検針日記(199Y年4月27日)~再調査のみの穏やかな日

今日は金曜日にやった検針の再調査だけ。先週は月、水、金の3日しか検針がなかった。いつもはこんな不規則な休み方はないのだが、多分、水道局が、ゴールデンウィークを挟むと10連休近くの休みになって、検針員が休み明けに仕事に来るのが嫌になってしまうのを防ぐためだと思う。確かに長い休みの後は、特に仕事をしたくないもんなあ。

本当は土曜に再調査をしてもよかったのだが、土曜は雨が降っていたので今日にした。3分の2の検針員はすでに土曜に作業を終えており、しかも出社したのが11時過ぎだったので事務所には数人しかいなかった。

霧雨がふるなか、帽子をかぶって自転車で現場へ。金曜は事務所から遠い地域の検針をした。のんびり行ったので、現場に着くまでに25分くらいかかった。

国道沿いの現場のマンションでは、2件しか見るところがない。一件は、前回より4割ほど多いため、漏水がないことを確認し、もう一件は使用量が前回の半分しかないので、リッター針が動いているのを確認(これをLBと業界で呼ぶ)。リッター針は1リットルも動いてなかった。管理人さんに訊くとそこの住人は旅行に行っているとこのことだった。

そして次はE町へ。3件ほど4,5割増があって、リッター針不動を確認し(これをLAと業界では呼ぶ)、一件金曜に見れなかった家のメーターを見て、最後にアパート202号室の入居を確認したが、住人がいなかったため、連絡するようメモを投入し、終了。

帰りは、霧雨が降り続く中、カンコーヒーを買って緑地を通った。雨が降っているため、公園にはほとんど人影はなかった。いつもはベンチで寝ている30代半ばの男は、今日は木陰に座りこみ、本を読んでいた。彼を見るたびに、何もしんどい想いをして働くより、必要最小限の金だけで暮らしてあとはのんびりしてるのがいいのかなぁ、と思う。

駅の近くで古本屋に寄り、「トレインスポッティング」を600円で買った。これは映画も観たし、本もすでに一度読んでいるのだが、本は面白かったので、自分で手元に持っていたかったのだ。1時過ぎに帰社。会社には、事務の女性と、所長と社員がいるだけだった。再調査用紙に簡単な書き込みをして僕の今月の全業務は終了。会社を出る頃には雨はすっかりやんでいた。