水道検針日記(199X年12月2日)~検針中のかなり気まずい瞬間・・・

今月に入ってから寒い日が続くが、検針していると、大体常に体を動かしているので、このくらいの寒さなら全然問題ない。作業着のボタンを全部しめると、かえって暑いくらいだ。

今日の現場はC町とK町、合計356件。最初にC町に行く。

ここには午前中に行かないとおばさんが買い物に行って留守が多いという会社の寮があるのだ。オートロックのため、中から開けてもらわないと入れない。オートロックは、マンションに多くて、暗証番号を教えてくれるとこと、くれないとこがある。

教えてくれないところは、住人が出入りする時に一緒に入るか、もしくはインタホンで「すいません。水道検針なんですけど…」とお願いするしかない。でもさ、インタホンで呼んでもでてくれる家ってあんまりなんだよな。まあ、新聞なんかの勧誘が多いから仕方ないんだけど。

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それで、今日一つのワンルームマンションでやっぱりなかなか入れなくて苦労した。検針日にみれない時は、翌日の再調査の時にみることになるのだが、再調査でもみれない場合は「再調査率」に影響がでる。例えば、月に4000件やっている人の場合、1%にあたる40件以内なら再調査時に処理できなくても問題ない。

しかし、それ以上未処理を残すと給料に影響がでるんだよね。確か、1%以内なら総件数×8円が出る。

つまり4000件やってる人が1%以内だと、4000×8=3万2000円になる。

2%だと×6円だから4000×6=2万4000円。つまり8000円もの差がでる。ね、けっこう違うでしょ。だから検針時にあんまり未検針を残したくない。ちょっとしつこくインタホンを押すことになる。

ある酒屋で、店の前にメーターがある家があって、そこに酒のパックを並べている。そんなに軽くないものをどけてまた元に戻さなくてはならないのでイライラした。しかもそこのメーターはボックスの金属製の蓋が壊れていて注意して開けないと、勢いで蓋が店のガラスにモロにあたってしまう。

一度なんかゴッツンと割れたんじゃないかって思ったくらい思いっきりぶつけておばさんにエラク怒られた。だから、そこを修理してくれって言ったのに何にもしてない。だから、今日は外から店の中にいるおばさんに向かって「おい、ばばあ自分でこの酒どかせよ、こら」とぶつぶつ言っていた。まさか聞こえてなかったと思うが…。

まあねぇ、2ヵ月に一度のことだし、それにこちらは仕事でやっているんだけど、自分ちのメーターの上に重い鉢なんかが載ってて、それを邪魔でどかしている人がいるのを平気で見ている感覚に釈然としないものを感じるなぁ。

それも、けっこういい年した人も多い。こんなことだから、サカキバラ君が人を殺したり、動燃が事故を起こしたり、温暖化が進んだりするんだ、などと脈絡のない思考が浮かんだりする。

それにしても、年寄りに性質が悪いのがけっこういるね。若いとまだ更正の道はあるけど、年寄りは妙なプライドと意固地(独善と言ってもいいかもしれない)な性格のせいで、だめな人は徹底的にだめね。「俺は特攻隊に行ったんだー、お前も戦争にいけばわかるようになるんだ!!」とかね(笑)。

それからK町の検針。一件、いつもメーターの上にクルマを置いている家があって、その度に僕は移動をお願いする。

半年くらい前に頼んだら、そこのおじさんが、緊張したのか、急発進してサイドミラーを電柱にぶつけて折ってしまった。こういう時は、むこうもはずかしそうだったし、こちらもなんだか気まずい。

お前の責任だとか言われかねないし。でも今日は恙無く終わった。えーと、まだ何か書くことがあったような気もするが、よく思い出せないんで今日はこれまで。それと、明日は検針休みだ。ウレシイな。