水道検針日記(199Y年10月1日)~雨の日はカッパで

こんにちは。月末の休みも終わり、皆さん待望の検針日記が今月も帰ってまいりました。読者の皆さんの日々の潤いにいささかでもなればと想い、書きたいときは思い切り、そうでないときは適当に。日差しも淡く、枯れ葉散り始める秋の労働の日々を綴っていきたいと思います。

実は9月の25日から29日まで、友人がいる秋田に遊びに行ってきた。その友人に連れていってもらって白神山地(ブナ林の世界遺産)に行ったり、マウンテンバイクで秋田市近郊の田舎を走ったり、単線の無人駅の田舎にブラリと行って海岸線を歩いたり、銭湯みたいな温泉に入ったりと短い旅行をした。今月もどこかに行こうかなぁ。

ところで今日は朝から激しい雨が降っていて、午後に入れば晴れるという情報を会社で誰かが言っているのを聞いたが、検針をしている間はほとんど間断なく降り続いていた。このくらい強く雨が降ると、カッパを着るかどうか迷うことはないので、潔(いさぎよ)いといえば潔い。

今日の現場はK町で、合計280件、冊は二冊あったが、現場はとなりの区画だったので3時間半くらいで終了。いつもは雨は大嫌いだが、休み明けで体力があるというのと、検針自体が多少新鮮に感じられるというので、それほどしんどいことはなかった。

カッパが蒸れないというのも嬉しい。雨の中で仕事をしていると、いつもより人に優しく扱われるというか、「雨の中ご苦労さま」とか「大変だねぇ」とよく声をかけてもらえる。

僕がメーターを見ている傍を通る人などは、なるべく邪魔にならないように気を使って、しかもどこか恐縮している。まぁ僕が客の立場だったら同じように「大変な仕事だよなぁ」などと同情みたないなものを感じたかもしれないけれど、やっている本人は、そりゃあ晴れている方がいいにしろ、一々雨が降ったくらいでそんなに気を使わなくてもいいのにと思う。

検針を終えたのが午後2時20分くらいで、のんびり自転車をこいで45分くらいに会社に着いた。それで3時には上がり。再調がないから初日は楽だ。

晴れた日には、僕が頭にタオルをまいて仕事をしていて、雨のときは雨に濡れないのとカッパのフードをかぶるせいで、野球帽スタイルの帽子をかぶる。帽子をかぶった姿を鏡で見ると、僕が髪が今けっこう長いせいか、どうも怪しい。全然堅気には見えない。我ながらなんだかバイクを使ったひったくりとか性犯罪者予備軍に見える。

ま、いいか。どうせ検針員なんて堅気じゃないんだから。