水道検針日記(199Y年4月14日)~家主に切れた話

ここのところ雨が多いな。昨日は朝だけ降って昼前から晴れたけど、今日なんて大体一日中雨だった。あ、そうだ昨日はいくつか出来事があった。K町を検針していて、1階が大家、2階がアパートの家のメーターを検針した。

メーターは2階に上がる階段の下にある。階段があるため空間が斜めに区切られているため、物置みたいにいろんな物が置いてある。メーターが5つあって、5つともダンボールやらスキーブーツやら何やらが上に置かれている。

メーターを見るためには全部それをどけないとならない。イライラしながらメーターを見てたら物音に気づいた家主(男・50代前半)が出て来て「無断で他人の家に入っただろう! ちゃんとこちらに声かけろよ」と注意された。まあ、それは「水道検針です」と言うのを忘れた僕の落ち度なので謝罪した。

それで前から気になっていた荷物のことを「なんとかしてくださいよ」と僕が言ったら、「そういうことがあるから声をかけろと言うんだよ。ちゃんとこっちがどかすから」と家主が意外な発言をしたので「それなら今すぐこの荷物をどけてくださいよ」と僕はけっこう強硬に要求した。

日頃検針してるとイラつくことが多いからこういう時はちゃんと主張をする。そうしたら家主が怒って会社に電話した。後から所長が謝りに行ったらしい。所長の話によると、そこの家の人は最近自転車とバイクを盗まれたため、そういうことに神経質になっているらしい。

僕も一時はかなりカッとなったが、後からまたその家に行って話しをしてみたら、そんなに話がわからない奴でもなかった。所長もニコやかな態度で別に何も咎めるようなこともなかった。僕は、まだ会社側と決着がついてないからとまだ契約書を出していないのだが、そのことは一言も言わなかった。むしろ、そういうのを面白がっているんじゃないかという気がちょっとする。

その後、E町の検針をして、会社に戻る途中で胸につけていた身分証明書がないことに気づいた。会社に着いて社員に報告すると、所長と主任が探しに行った。結局見つからなかったそうで、今朝会社に着いたら所長に始末書を書いて、新しい証明書用の写真を明日提出するよう言われた。

しかし、親切な市民が証明書を拾って警察に届けてくれて、それを警察にもらいに行った所長がご苦労にも検針中の僕を見つけてわざわざ届けてくれた。

今日は雨が断続的に降ったり止んだりしてて、ずっと降り続くよりはマシだけど、天気が悪いとやはり疲れる。気分的にも沈んでくるのでこういう日はあまり検針日記を書こうという気になりにくい。まあ、自分で書いておいてこういうことを言うのもおかしなものだけど、読者の方はよくこういうあまり内容のないものを読む気になるね。ところで、明日も雨らしい。明後日は止むんだろうなぁ。