水道検針日記(199Y年7月21日)~爽やかな検針日和

今日は気温は25度くらいまでしか上がらず、比較的さわやかな日和だった。なんだか5月みたいな感じさえした。この状態がずっと続いてくれればイイナと思うが、今週末頃には梅雨が明けそうだ。それからまた今月初めのように暑くなるのだろう。

しかし、今月の水道検針は今週いっぱいで終わりだ。しかも木曜が休み。ドモドモ\(^_^ ) ( ^_^)/ドモドモ

 

今日の現場は、B町2丁目と3丁目。合計240件。一冊目の現場で検針していて、いつもより5割~6割ほど使用量が増量した薬局に「何か変わったことありましたか?」と聴取したところ、薬剤師の人が「なんだか最近、朝、水を出すと何か変な臭いがして、色も濁ってるんで、それでしばらく出しっぱなしにしてるんですよ」と言われた。

これが、マンションのように一旦水を屋上のタンクに汲み上げるのなら、それ程不思議ではないが、ここの薬局の場合は、地中のパイプから直接水を引いている。水道水の汚染が進んだか、パイプが腐食かしているかのどちらかだろう。うーむ。

しかし、水が美味しい土地で育った僕としては「元から半分腐ったような水なんだから別にそんなに気にしなくていいんじゃない?」と思わないでもないが、やはりそんなことは言えない。

当地に来た当初は、歯磨きでうがいするのにも不快だったのが、今では平気でガブガブ飲んじゃうしね。

ここの冊の終わりの方でばあさんからグレープジュースをもらった。どうもありがとう。確か、ここでは去年もジュースをもらった。ジュースなんて値段としては安いものだけど、その気持ちが嬉しいんだよね。

ここに2ヵ月ぶりに来たら、かつて建設現場の休憩所に使われていた住宅が、動物病院に変わっていて、その建物の前で、ペットを抱えた中年の女性たちが3,4人で何やら深刻そうに話をしていた。

このB町でペットたちの間で重い病気が流行っているのだろうか。僕は今までペットを一度も飼ったことがないので、飼い主の気持ちがよく推し量れない時がよくあって、「犬が病気をして病院に連れていったら2万5千円かかった」などという話を聞くと、犬なんかのためによくそんな金を使うなあと思ってしまう。

でも、実際に飼っている犬が重い病気にかかったら、僕だってやはり病院に連れていくだろうし、治療費として2万5千円請求されたら払うしかないんだろう。親しい間柄の存在が苦しむ姿を見たら、人間だろうが犬だろうがなんとかしたいと思うのが人情である。

2冊目の現場で検針していて、ある一戸建ての家に入ったら室内にいる犬が一回「ワン」と吠えた。それで飼い主のおばさんが「こら、なんで吠えるの!」と大きな声で一喝。

「どうもすいません。ご苦労さまです」とおばさんは僕に言う。あ、いいんですよ、全然平気ですからという顔をして僕がメーターを見ていたら「もう、なんで吠えるの? 」と続けて犬に向かって彼女は言う。

「あのお兄さんはね、お仕事だからいいの。こういう時はご苦労さまって言うのよ。言ってごらんなさい。ゴクロウサマって」。こらこら……。