水道検針日記(199Y年2月日)~労働組合の集まり

昨日の午前中に雪が降ったのでひやひやしていたのだが、昼過ぎから止んで助かった。また雪が降ったらたまらん。今日の現場はV町1丁目。合計280件くらい。

マンションも多く、冊も隣あっているので、比較的楽なところ。前回12月にここに来たときには、70代のばあさんにコーヒーをもらった。今回もまた会うかな、と思ったど、今日はいなかった。元気にやってくれているといいのだが。検針を簡単に終え、市役所で昼飯を食って会社に戻ったのは3時頃だった。早い。

検針はこれで終わりだが、今日はこの他にちょっと用事がある。K町で検針員の組合の集まりがあるのだ。近隣の地域では3社が検針業務を水道局から委託されていて、僕が働いている**は***という会社だ。***社はA市の他にB市、C市、D市、E市などで検針業務をしている。

現在、検針員の組合があるのはEだけだ。検針員は毎年会社と契約をして賃金などを決める。平場が一件38円、マンションが32円とか。それで賃上げを要求するためには、組合を作る必要がある。

でも、会社は組合があるといろいろ都合が悪いので、組合員に圧力をかけてくるかもしれない。E市は組合が公然化しているので大丈夫だが、僕がいる地区は僕一人しかいなくてちょっと恐い。今日の会合では、居酒屋でビールを飲みつつワイワイはなしました。会社側との交渉は3月の第2週になる模様。以下に「組合ニュース」の一部を掲載しましょう。

3月 会社側と団体交渉予定

みんなで要望したいことを話し合おう!

***で働く労働者の皆さん、寒い中ご苦労さまです。

1月は、大雪のため仕事がまったくはかどらず、いまいましい新年の出発となりました。今年も、まもなく検針員は新年度の委託契約の更改をむかえます。

9*年度は、検針員の委託単価を約25%近く(水道局は約14%の値下げにもかかわらず)も値下げし、昨年度は組合側と団体交渉で賃上げ(2400円)を妥結しておきながら、後になって誤針を中心とした報償金制度を導入して値下げを行ってきました。

また、会社側は、検針員は「委託(個人事業主)」であり、労働者ではないからという言い訳をして、労働基準法で認められている年次有給休暇などの労働者の権利を認めていません。

最近の会社のやり方は汚くてひどいです。会社は、不況を理由にしているが、本当に赤字にでもなっているのでしょうか。

こんな時

労災保険について…………(**年**月*日、団体交渉で会社側は「労働災害補償保険」の加入を認める。)仕事や通勤途上、ケガや病気をしたとき、療養、介護、休業補償や身体に障害が残ったり、死亡したときの遺族への補償などが行われます。

 

仕事中のケガで会社を休んだときは

仕事が原因でケガや病気をした結果、仕事ができなくなり会社を休んだ時の補償は次のようになっています。

 

▼左図のように4日目から労災保険により休業補償が支給(平均賃金の6割)される。

▼待機期間の3日間については、労働基準法(76条)の定めにより事業主が負担することなになっています。

▼通勤中(会社の指定した通勤ルート。途中で居酒屋などに寄るとだめ)労災認定は4日目から認定されます。事故にあったら、事故報告(診断書を添え)を会社に行い、補償させていこう!

■仕事中、物を壊したときは

検針中、物をこわしたときは「事故状況によって検針員の負担は1000~5000円」の間となっています。ただし、検針員に「過失」があった場合のみなので無過失の場合には支払う必要はありません。