水道検針日記(199Z年4月22日)~コンサルの説教

今朝、20才以下のサッカー世界選手権ナイジェリア大会の準決勝「日本-ウルグアイ」を生放送で観ていた。2時50分開始で、5時頃終了だから、睡眠時間が4時間もなかった。でもさ、日本代表が世界大会の準決勝に進んだだけで嬉しいのに、それで勝っちゃったんだから、もう。本山の左サイドからのドリブルは見事だったなぁ。

二十歳前でみんな技術的に完成されてるんだよね。決勝はスペインとだ。小野が警告の累積で出場できないが、勢いがあるから、勝っても何の不思議もない。これで少しでも野球に対抗してサッカー人気が高まってくれたらなあ。

今日の現場はT町とH町。H町はマンションだけだから、検針自体は2時半頃に終了。再調を済ませて会社に戻ったのが3時頃。ある会社で「増」の聴取をしに中に入った。それでどういうわけか、「この2ヶ月間の間に何か変わったことはありましたか」と聞くだけなのに、随分待たされた。

近くのソファには、どうやら社員教育コンサルティングだかなんだかの会社の人と、その会社の偉そうな人がいて、所長と主任さんらしい人に話をしていた。コンサルティングの人が、営業が帰ってくるときに、社員の「おかえりなさーい!」という声が小さい、何言ってんだか全然わからねえじゃねえか、お前今までなにやってきたんだ、バカヤロウ、とかなり高圧的に怒鳴りつけていた。※

そのうち、他の平社員も呼ばれて、これからの新しい世界で生き残っていくためには、もっと積極的に自分をアピールして、自分で企画だしてマニュアルも作って、激烈な競争を勝ち抜いていくんだよ、と説教していた。

他人事なんだけど、そういう話聞いてるだけで、随分気分が滅入ってきた。サラリーマンって大変だよなぁ。スーツ着てネクタイしめて、どうでもいい物を人に買ってもらうために、応援団みたいな大声で「行って来まーす!」「おかえりなさーい!」って挨拶させられるなんて真っ平だ。

特に僕はスーツが大嫌いなんだ。自慢じゃないけど、多分、自分でネクタイ結べないよ。何年か前に、就職の面接のために仕方なくスーツ着て、それはいいのだが、ネクタイのしめかたがわからなくて、駅までの途中、横断歩道の信号待ちしているじいさんに、突然「すいません、ネクタイの結び方知ってたら教えてもらえませんか」って話し掛けたことがあるぐらいだもん。その時、じいさんは、3秒ぐらい僕の顔をじっと見て、「いいよ」とポツリと言い、ほらこうやってとか時折呟きながら無骨な太い指でしめてくれた。多分、じいさんにとって、町角でネクタイを結んでくれって頼まれたのも最初で最後だろうなぁ。

※この日記を書いた当時、水量増の聴取を客先でやった際にこととして書いたが、このコンサルの醜悪な実は僕が働いていた水道検針会社でのことだった。そのままを書くとさすがにやりにくくなると思ったので。

ちなみにこのコンサルに乗せられたのかどうかわからないが、この水道検針会社はその後、脱税をしたのがばれた(笑)。