水道検針日記(199Y年6月10日)~雨の日はイヤ・・・

まだどうも時差ぼけが治らない。昨日は仕事を終えて、夕食を食べて7時半過ぎにどうしても眠くて寝入ってしまい、目が覚めたら12時近かった。それから旅行中で観れずに予約録画しておいたテレビドラマ「ER緊急救命室3」を2本続けて観た。

それから3時過ぎにまた寝て6時半頃に目が覚めてしまった。どういうわけか長い時間眠ることができない。リズムが壊れているんだな。眠れないので仕方なく、また今週放送されたの「ER」を観た。やはりER素晴らしい。何よりも人間関係がものすごくリアルだ。

来週の予告によるとガントが列車に轢かれてしまうらしい。ガントはベントンにいじめらたこと等が原因で自殺したのだろうか、などと今日の検針中何回か考えていた。

どうもまだ日本の感覚に馴染まないというか、まだ何となく違和感がある。3年前にシリア・ヨルダンから帰ってきたときはコインが小さいとか(むこうのコインは大い)、湿度が高いとか、日本人の体格はきゃしゃだとかいろいろ感じた。

今回は期間が2週間と比較的短かったせいでそれほどでもないのだが、町並みや道路、そして歩いている人などを見ても「こんなだったっけかなぁ?」という気がする。

昨夜からの雨が朝のうちはまだかなり残っていたが、10時頃になると雨はかなり弱くなってきた。弱いとはいっても完全に止んだわけではなく、霧雨が間断なく降り続いていた。今日の現場はV町が2冊。二つの現場はすごく近い。助かる。雨が弱いので、僕は帽子を被っただけでカッパは着ないで仕事をした。カッパを着るといろいろ動きにくい。

もう何回もまわってかなり慣れたところなので、何も考えずただ淡々とこなす。やはり慣れると、ビルの狭い隙間に体を横にして入れて検針棒を伸ばしてみたり、メーターの上に2m近い高さまで置かれたダンボールをどかすようなこともテキパキと体をどこかにぶつけたりしないで素早くできる。

でも一軒、食堂の厨房にメーターがあるとこがあって、そこは最近、メーターの上に食材を入れたダンボールやゴミ袋が置いてあることがある。

この前は、ごめんね、と言って食堂の人がどけてくれたのだが、今日はおばさんが「あんた初めて?」ときくので「いえ、違いますよ」と答えると、彼女は「じゃ、はい、ここ」と言ってダンボールが山となったところを指差す。自分たちの物が置いてあるんだからなんとかして欲しい。

それで僕は意図的に「うわー」と思い切りイヤそうな声を出したのだが、彼女は全然動じない。「ごめんね」も何も言わない。

体はあまり疲れてなかったので、2冊合計300件を休まないで一気にやってしまった。まあ、マンションも多かったし。それでパンとおにぎりをコンビニで買い、市民会館でゆっくり報知新聞を読みながら食べようと思ってたら今日は休館日だった。ショック。

晴れてたらどこかの公園のベンチで食べられるのにな。これだから雨はいやだな。それから昨日検針した分の再調を完了。H町の冷蔵庫をどかしてもらうアパートは、前回ゴタゴタがあって、ケンカに発展しそうになったためパス。社員にやってもらう。

H町では90部屋もあるワンルームマンションがあって、出入りが比較的頻繁なせいか、無届けのままで水を使う部屋が多い。それで管理人に名前と入居日を訊くんだけど、それがどういうわけか管理人にも知らされていないらしい。

管理人の仕事はあくまで建物の全体、ドアの前までのことであって、中のことは関知しないのだと言う。なんだか人間が住んでるような気がしないよ、とため息をつくように管理人さんが言っていた。

会社に戻ってきたのは3時過ぎだった。今日は雨のせいかまだ帰ってきているのは4,5人しかいないようだった。