水道検針日記(199Z年3月9日)~久しぶりの検針日記

久しぶりの検針日記。最近(でもないか)なんとなく書く気が涌かない。以前は書くネタがなければないなりに何か強引にでも書いたような気がするけれど、この頃はもーメンドくさくって。

内容がかなりマンネリという指摘もあるしなぁ。まぁ、でもそもそも日記なんてそんなもんだし、水道検針員の日常にダイナミックな動きがあるわけもないんで……。だから、検針をしながら「今日も書くネタがないなぁ……。これで4日更新してない」なんてよく思う。

今日は真冬の寒さだった。先週は18℃まで気温が上がったりして、3月の初旬でもう春の陽気になってしまって気持ち悪かったのが、通常に戻ったということだろう。ここ十年ぐらいか、夏日が続いたり、月間の平均気温が過去最高を記録するようなことがよくあるよね? 

しかもこの温暖化の傾向は地球規模のもので、温暖化は二酸化炭素の増加が原因であり、平均気温が上昇すれば、北極・南極の氷が融けて沿岸地域が水没するとよく言われている。

だから、平年より暖かい日が続くと、僕はなんとなく「ヤバイなあ」と思っていたのだが、最近、本屋でどこかの学者の文庫本を立ち読みしたら、彼が言うには、温暖化が進んでも、その分海面からの蒸発分が増えて南北の極地に雪となって戻るから海面上昇は起こらないし、今から千年ぐらい前までは、気温は現在よりも1℃高かった、それは寒冷の地の青森に、弥生時代の集落としては定説を覆すほどの多数の人口を擁していた山内丸山遺跡が発見されたことからも明らかだ、当時は現在よりも気候が温暖だった、寒冷化は問題だが、温暖化はそうではない、我々が気をつけなければならないのは、温暖化を口実に原子力発電が維持・増設されてしまうことだ、ということだった。

僕はそれを読んで「なるほど、そうかもしれない」と単純に思ったものの、温暖化は陸地の水没を招かないという説をどうして他の学者は主張しないのか、という疑問は残る。どうなんだろう。原発は許さん。でも特に反対の具体的な行動はしてないな。

今日の現場はB町とK町。今日からビラ配布が始まった。

今回のビラは、水道局職員と身分を偽って水質検査をするとして金をとったり、漏水修理を頼んだら、依頼していない部分の修理までされたり、少しの修理に法外な請求をされたりといったことへの注意の呼びかけである。漏水修理の依頼は、必ず事前に料金を確かめてやったほうがいいらしい。

うーん、そうか。水質検査とかなら気をつけてたら大丈夫だけど、漏水修理は悪徳業者に当たると災難だな。工事代の相場なんかわかんないしねぇ。ちなみにこのビラの配布代は1枚につき1円90銭。

B町の検針は12時15分頃に、特に面倒なことも起こらず終了。

それから昨日やった近所の再調査を済ませ、K町へ。空はどんよりと曇ってぽつぽつと雨が落ち、風が冷たかった。昼食は高架傍の定食屋。

1時少し前から検針開始。現場は駅から3,4分のマンションが多い地域だ。冊の初めに12階建てのオートロック・マンションがあって、ここは3階から上に段々と登っていく。初めにエレベーターで12階に登って下に降りていく方が楽だと思うんだけど、僕がこの冊を受け継いだ時にはすでにこのような順番になっていたし、40戸分の順番を組み替えるのはメンドウなのでこのままにしている。それで、3階、4階、5階と上がって行くたびに次第に視界が拓けて遠くまで見渡すことができるようになる。

10階にもなると、遠くのビル群なんかバッチリ。今日は雨で煙っていたものの、晴れた日にビル群を見るとかなり気持ちいい。それで少しの間、そんな景色を眺めていて、ここから立ちションをしたら気持ちいいだろうな~と立ちション愛好家の僕としては、強く引き付けられた。生理的にも準備はできていたし。でも、真っ昼間に水道検針員が駅周辺のマンションの12階から立ちションをしている光景を想像してあまりにキツイので残念ながらパス。

この冊で、全部で5つのマンションの検針をやった。85%くらいマンションだったから雨にも濡れることなく助かった。会社に戻る途中で、雨がみぞれ混じりになってきたので、このまま雪になったらどうしようと想ったが、天気予報によるとそこまで気温は下がらないらしい。

ところで組合と会社の団体交渉の日程が決まった。場所は、今回は*****らしい。さて、明日の現場はK町の駅前の噴水だ。